障害物競走の苦い思い出

私のはだかんぼ運動会の思い出は、小学校五年生のときの障害物競走です。

その競走では、途中で平均台をわたるという障害物があったのですが、五人で走るのに平均台は二本しかありませんでした。

よーいどんで五人の子供がいっせいに走り出します。私も走ります。私は足が遅い方ではなかったので二番目に平均台の前に到着しました。二番目なので、目の前の平均台をわたればよいだけです。

でもそのとき、私はなぜか後ろを振り返ってしまったのです。するとすごい形相でこちらに走ってくる同級生たちがいました。

私はびびりました。

そして思わず、平均台を譲ってしまったのです。「どうぞどうぞ」という感じで。結局私はそのレース、ビリになりました。それまで走る系の競技でビリをとったことはありませんでした。

このときの屈辱感はいまだに忘れることができません。

あとで両親や妹にどうして平均台の前で立ち止まったのか、散々訊かれました。私はもごもごと言い訳めいたことを言いましたが、自分がびびったことはついに言えませんでした。

びびったということが格好悪いことだと思ったのです。このときの苦い経験がトラウマとなり、私は中高時代、一度も徒競走や障害物競走には参加しませんでした。

競技というものに対して最終的には自分がナメていたのです。少なくともものすごい形相で真剣に取り組んでいる人に対して侮辱を心の中でしていたんだと思います。しっかり真面目に取り組んでいかなければいけないという事を併せて学んだ日でもあったような気がします。

それからは仕事や後輩の教育に対しても本気で取り組むようになり、若干ウザがれていますが理解してくれる人がいればそれでいいかなと思っています。

参考:はだかんぼ運動会|カスガ最新作あらすじ

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